ダンスにするテーマ(「海」「平和」など)が決まっていたら、そのテーマを頭に置きつつ、ダンスになりそうなきっかけを探します。
ここでいう「きっかけ」というのは、ダンスの動きを作るにあたって、使いたいもの、使うといいと思うものです。
これには、まさに様々なものがあります。
動きを作る「きっかけ」を探す。
聴覚的なものでは、耳に入ってくる音や好きな音楽、視覚的なものでいえば、写真、絵画、風景などです。
自分がこのイメージや音楽で動けそうと思うものならなんでも、集めておきます。
この”きっかけ”を探すために、どこか出かけて行ったりする必要はありません。意外と身近にあるものだったりします。
例えば、前に聞いたことのあるストーリーや詩であったり、部屋に置いてある絵や写真又は置物など見回してみます。
また、「きっかけ」が物ではなく「とどまる」などの言葉や概念である場合は、(コンセプチュアルな作品に多いです)その言葉を書き出します。
これらが、実際に創作するダンスの「きっかけ」となるものです。
探した「きっかけ」をよく観察して思いを巡らせる
いくつか候補になりそうな「きっかけ」を見つけたら、その「きっかけ」の形、色、匂いなど観察して、そのものに対して自分がどんな感情を持っているのか思いを巡らせてみます
「きっかけ」を一つに絞っても、いくつかあっても構いません。(特に「これ」と思うものに絞ることをお勧めします)
もし、「荒廃した廃墟」の写真から、動きを作るとしたら、その写真の中で、倒れて斜めになっている壁の斜めのラインから振付を作れるかもしれないし、ひっくり返っている自動車があれば、ひっくり返る動きを使うこともできるかもしれません。
グループやクラスで作るときは、お互いに意見を出しあう。
グループやクラスで作る場合は、どんなきっかけがあるのか色々な意見を出し合うことで、自分が気がつかなかったことや思いつくことがあります。
ダンスを作るメンバー達がそれぞれが選んだきっかけについて話し合うことで、自分も一緒に踊るメンバー同士も、作品について考えを深めることができます。
まとめ
まずは、動きを作るきっかけを探すところから始めますが、あまり考えすぎると前に進まなくなってしまうので、直感的にこれと思ったものに決めます。
後になって、イメージが膨らんできたときに、別の「きっかけ」を加えることもできるわけですから。
グループやクラスでダンスを作る場合は、他の人の意見や感想がとても参考になることがあるので、話し合いの時間を持つことをお勧めします。
この最初の「きっかけ」を探すところから、ダンス創作の旅が始まります。次回は「きっかけ」から動きを作る段階に入ります。
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