よく小学校受験では、創作ダンスの課題が出題されます。
それは、子どもがグループで友達と協力して創作活動をしているかどうかその子の協調性を見るためと言われています。
そのような創作活動である創作ダンスで、子供達は、協調性だけでなく、言葉の理解を深めたり、知識を増やすこともできます。
このブログでは、ダンスを創作することで、子供達がどのように協調性を身につけ、言葉の理解や知識を深めるかとそのメリットについて書きます。
仲間との創作作業で協調性がつく
グループでダンスを創作する過程では、グループ内でのよく話し合い協調することが大切です。
例えば、グループダンスのテーマは何にするのか?どんな構成にするのか?をアイデアを出し合い、みんなで意見をまとめます。
創作の場面では、ダンスを踊っている時に、隣の人とぶつかったりして、うまく場所どりができないときは、お互いにどこが悪いのかをチェックして、問題を解決していきます。
このように、仲間同志、友達同士でうまく協調していくことを創作の過程で学びます。
実際、共同作業で友達と喧嘩にならないように、自分も他人も納得のいくようにやっていくのは、大人でも難しいですよね。
動きを表す言葉の理解と語彙を増やす
言葉には、動詞、形容詞、名詞、副詞などあります。
同じようにダンスの動きを表す時は特に、「飛ぶ」「跳ねる」「はしる」などの動詞を使います。
これらは、シンプルな動作を表す動詞ですがそれだけでなく、動きを作るときは、動きの細かいニュアンスを表すためにオノマトペ(「ゆらゆら」「ぐるぐる」などの擬態語)や「交わす」「うずくまる」など細かい動作を表す言葉もよく使います。
つまり、創作ダンスを通して、体を動かしながら、動く言葉の数(動詞の数)を増やす機会にもなります。
形容詞や副詞も複雑な様子を表す「かすかな」や「微妙」のような言葉をダンスの動きに中で多く使えば、言葉の理解が深まります。
歴史や科学をテーマにした創作ダンス知識と理解を深める
創作ダンスでは、昔話、グリム童話などからダンスを作ることがあります。
幼稚園生や小学生向けのお話は、童話や小説などたくさんありますが、その中には、まだ習っていない言葉や実際に見聞きしたことのない話も出てくるでしょう。
その時に、インターネットや本で知らな言葉を調べたりすることで、知らない知識の幅も広がっていきます。
創作ダンスを作る段階で、言葉や新しい知識をを知るきっかけになったり、物語の中の内容や情景を理解する力をつけることができます。
また同時に、そのお話の内容を体で表現する表現力もつきます。
下のリンクは、イギリスのBBC放送の小学生5年生くらいまでを対象にした創作ダンスのカリキュラムになります。
「ヘンリー8世の時代とその頃のダンス」や「ビクトリア時代の子供の生活」などを創作ダンスのカリキュラムとして音声を作っています。
題材が歴史的なものから宇宙などの科学的なものまで、豊富なテーマで、知識も深まりそうです。(笑)
考える力,応用力、想像力がつく
ダンスの動きを応用させる応用力や、動きやポーズを作るために自分で自由に動くことで想像力もつきます。
運動会やダンスクラスで学んだダンスステップを応用して、ダンスステップを今度の創作に使ってみようと考えたり、自分なりに変えてみるなど応用して考える力もつきます。
また、ダンスのテーマや曲から自由に体を動かしてみることで、想像力もつきます。
まとめ
グループでダンスを創作するという課題に、子供たちが挑戦することで、子供たちの協調性を高めることができ、知識の量も増やすことができます。
自由に体を動かすことで、想像力や考える力、や応用力もつけることができます。
テクニックを習う普通のダンスクラスでは、体験できないことも多い創作ダンスのクラスは、多くのメリットが期待できそうですね。
参考文献
Primary Dance by Lyn Paine, National Dance Teachers Association
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