2人組でお互いの”逆の動きをする”創作ダンスエクササイズです。
所要時間:15分
対象:小中学生
用意するもの:テンポの良い曲
やり方
1、ペアになり、ABどちらになるか決め、向かい合います。
2、Aになった人は先に手をあげたり、右に回ったりいろんな動きやポーズをして、Bの人はそれとは反対のことをします。
例:Aが両手を上げたら、Bは両手を下げるなど。
3、次は交代してBの人が先に動きAの人は逆の動きをします。
*リーダーは、2人の動きがマイムのように小さくなってしまわないように、「体を大きく動かしてみよう!」というように大きく動くように声をかけます。
*バリエーション
リーダーは動きを発展させるようなアイデアを声がけをすることで、Bの人の色々な逆の動きを引き出すことができます。
ここでは、以前ブログに書いた動きの構成要素(時間、空間、エネルギー、身体の動きなど)について説明します。
例えば、時間の要素を使って
リーダーが「BさんはAさんの逆の速さで動いてみよう!」と言えば、
Aさんがゆっくり動くのに対しBさんは動きの速さを逆に早く動くようになるでしょう。
また、空間という要素を使って、
リーダーが「BさんはAさんとは逆の方向に動いてみよう!と声がけをすれば、
Aさんが右へ動いた時は、Bさんは左へ動くようになります。
このように、ダンスや動きの要素を利用して、人の動きのボキャブラリーを増やしていくやり方は、ダンスの即興や創作に用いられている方法です。
ペアで動くことが慣れてきたら、試してみることをおすすめします。
特徴
・「…をイメージしていて動いて」という指示よりアイデアが具体的で、動きやすい。
・ダンス習得のためには「先生や人の動きを読み取れる」いい練習にもなる。
・自分で考えて動くこと、工夫することが面白くなってくる。
・ステップやテクニックの練習など通常のレッスンではやらない複合した動きをするので、身体をコントロールして器用に動かす身体の巧緻性が高まる。
まとめ
このエクササイズは、ダンス振付や即興によく用いられます。
振付というと何か小難しいく面白くないように思いがちですし、動きがカッコ悪いかななどと色々考えがちですが、具体的なアイデアを使って体を動かしてみると、本当にたくさんの体の動かし方を体験できます。
身体は、自分が思っているより賢いかもしれませんね。
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