10歳までは、色々な運動体験が運動能力向上に効果的!

以前、10歳からの運動についてブログで書きましたが、今回は10歳までにしておいたほうがいい運動について書きたいと思います。

6歳から習い始めても9歳くらいまでは遊べる感覚の運動を

下のグラフはアメリカの医学者であるスキャモンが子供の発達を4系統に分けて成人になるまでの発達をグラフに表したものです。

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これで見ると神経系(運動神経を含みます)の発達は6歳までに急速に発達し、9歳くらいまでに安定し、12歳からは発達が100%に達してしていることがわかります。

このことから、だいたい9歳くらいまでは、神経を発達させるために、いろいろな運動、スポーツ、動きをしておいた方が、成人してからの運動やスポーツの習得に有利であることがわかります。

かといって、子供にたくさんのスポーツや習い事をさせないといけないということではなく、とにかく、いろいろな体を動かす遊びをすること。例えば、ボール遊びや、ダンス、縄跳び、かくれんぼなど、友達と競い合うものなど遊び感覚のものでいいのです。小学校に上がる6歳から、ダンスやバレエ、スポーツのメソッドを習得する理解力が育ってくるのでその時期に習い事を始めたとしても、9歳くらいまでは、いろいろなことをさせてあげて、運動能力の基礎を作ってあげたいですね。

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注意したいのは、小さい頃から、一つのスポーツ(ダンスならバレエメソッド一筋など)に打ち込んでその技の習得ばかりやってしまうことです。そうすると、かえって身体の基礎作りができなくなってしまい、自分の体を動かす応用力がないため、怪我の多いスポーツ選手になってしまうことが研究で明らかになっています。

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英国のロイヤルバレエメソッドでも、幼児期は、バーも使わず、動物の真似をしてうごきまわったり、走っては止まる、ポーズを取るなどの遊び感覚のシラバスがほとんどです。

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キッズダンスクラスでもボール投げや「だるまさんがころんだ」のようなゲーム感覚の遊びを音楽に合わせてたくさん行っています。

9歳から12歳までのゴールデンエイジ

9歳までに運動能力の基礎作りができたら、9歳から12歳までは、神経系が確立していくので、スポーツでもダンスでもいろいろなテクニックを習得していくことができます。この時期にしっかりとした基本動作を体得しておくと、スポーツもダンスも、順調に上達することができます。そして、12歳からは一般型(呼吸、循環器系)とと主に、骨や筋肉(筋骨系)が発達していく時期となります。この頃からは、筋力トレーニングが功をなしてくる時期になるわけです。

まとめ

ダンスをやスポーツを習得するのに、やみくもに小さい頃からテクニックを教えこめばいいというものでもありません。子供は年齢に応じた身体の発達段階があります。そして、それに応じて、ダンスクラスも進めていく必要があります。そうすることで、子どもたちはスポーツを、ダンスをしっかり身につけつつ、健康的で強い体も作ることができるのです。

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