身体が、単独でする動作は無数にありますが、その全てを説明しようとするなら、アクション(動作)と身体(身体の各部分そ含む)の2つで説明がつくと考えます。IMG_1935

アクション(動作)を表す言葉は、ダンスの練習や創作に役立つ

ラバンの動作分析では、ダンスのアクションは次の5つの動作に分けて考えます。

1、移動する  :空間を移動する動き、走る、歩くなど

2、ジャンプ  :空間の高低で移動する動き、ジャンプ、跳ねる、飛び越えるなど 

3、回転    :身体の軸を持った回転、バレエのピルエット、などの回転

4、ジェスチャー:身体の部分的な動きと全身の動き(場所を移動しない)

5、静止    :全身を静止させている均整の取れた状態

それぞれの例を挙げると

1、移動を表す言葉は、 歩く、走る、ダッシュ、足を引きずる、はう、滑る、突進する、よろよろ歩く、横切る、忍び足で歩く、飛びかかる、小走り、ヨタヨタ歩く、とぼとぼ歩く、マーチをする、散歩する、ノロノロ歩く、など

2、ジャンプ、空間の上下間(高低)の動きを表す言葉は、はねる、飛ぶ、飛び越える、バウンスする、スキップ、ギャロップ、ホップ、跳ね返るなど。

*何かに捕まったり、つる下がったりなど、対象物を介する動きは除外します。

3、回転を表す言葉は、クルクル回す、自転する、何かの周りを回る(公転する)、ピルエット(軸を中心に回る)、スパイラルに回る

4、ジェスチャーを表す言葉は、打つ、膨らむ、ストレッチ、リーチする、揺れる、崩れる、頷く、波打つ、ツイスト、しゃがむ、叩く、スタンプ、引くなどです。

5、静止を表す言葉は、ポーズ、姿勢を保つ、止まる、固まる、バランスを取る、立ち止まり、ためらう、待つなどです。

しかしながらこの分類には、色々と例外も出てきます。

例えば、側転、立つ姿勢で腰から床に落ちる動きや、丸太のように床にゴロゴロ転がる動きなどです。

それに実際は、これらのカテゴリーが組み合わさった動きがダンスの動きになっています。例えば、「走りながら、(移動)腕を動かす(ジェスチャー)」などです。

 

それでは、この分類は、正しくないじゃないか!と思われがちですが、ダンスを練習、創作する上ではとても、いい材料になります。

例えば、ダンスの振付を言葉で言われた時、「突進する」と「ダッシュする」(走るという意味では同じ動き)を区別して動けますし、

また、これらの言葉を使って、ダンスの振付を作るというやり方もあります。

 

例えば、これらの言葉を適当に3つ選んで動きを作るとして、

「ダッシュ」「止まる」「クルクル回る」という3つの動きを、素材にして、それに、手足の動きをつけたり、速さ、や高さを変えれば、それなにり面白い振付になりそうです。

ゴム人形のように全身がつながっている身体の動き

ルドルフ・ラバンの教え子である Irmgard Bartenieff は、ラバンの考えを発展させて、LMA(Laban Movement Analysis)を提唱し、身体を基準に動きを説明しました。

大まかにいうと、身体の各部分はすべてつながりを持つもので、身体の一部が動くことで、他の部分も動き出し、身体のある部分が、ねじれたり、折れたりすることで、身体のほかの部分に影響するという考えです。

この考え方は、身体を一つのゴム人形のようにとらえて、全身はつながりを持って動くという考え方です。

*これについて、関連した記事を以前書いたので、参考までにコンテンポラリーダンスの基礎 ダンス、太極拳、ヨガなど多くのジャンルに共通の事

例えば、ウエストを捻ると上半身と下半身はおしぼりのように、逆の方にねじれる。

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手を前へ伸ばせば、上腕、ひじ、前腕、肩、上半身が伸びるほうへついてくるという具合です。

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LMA(Laban Movement Analysis)についてもっと細かく知りたければ、次のサイトを参考にしてみてください。

https://labaninstitute.org/about/

まとめ

身体が単独で動く時のあらゆる動きを総括するアクション、身体という2つの事柄について書いてみました。次回はダンスを構成する要素の2つ目の要素ダイナミック(動きの質)について書いてみたいと思います。