創作ダンスフォーメーションに使える舞台スペースの3つのポイント

演劇 ダンス公演

学校の運動会やでまたはイベント、クラブ活動などでダンスを創作する方も多いと思います。
ダンスを振付するときには動きの振付だけでなく、舞台のどの位置で踊るか、スペースの工夫次第で、フォーメーションやダンスの見栄えが全く違ってしまいます。
ここでは、2列に並んだり、円になったり、三角形を作ったりいろいろなフォーメーションを使うときに覚えておきたい、 舞台スペースの3つのポイントをご紹介します。

舞台の位置の呼び名

最初に、舞台の位置の呼び方ですが、
舞台を見ている観客の右側を上手、左側を下手と言います。図で言うと下のようになります。

舞台上手(かみて)の奥から下手(しもて)手前のナナメのラインが一番パワフルな印象に!

1つ目のポイントは、舞台の上手奥から下手前へ斜めに移動するラインが、観客に一番強い印象を与えるという点です。下の矢印がそのラインです。

実際、白鳥の湖や眠りの森の美女などの古典バレエで、バレリーナがソロで踊るときにこのライン上を踊る踊りが多く見られます。見覚えのある方も多いでしょう。
下の動画(白鳥の湖のパドトロワ)でも、3人のダンサーがこのライン上で、交互に11回も踊ります。
ダンサーが登場するときに右手奥から出てくるので、この斜めのライン上で踊ることが多くなるのかもしれません。

モダンダンスの振付家ドリスハンフリーは、このライン上を移動して踊るときにその場所がずれているだけでも、何か間違ったのではないかという違和感が感じられると言っています。

パ・ド・トロワ「白鳥の湖」第1幕第4曲、マリインスキー劇場 ソーモワ Swan Lake Mariinsky Ballet Somova 3 34

センター(中心点)は使い方に注意

2つ目は、舞台のセンター(中心点)です。センターで踊ると、その踊りとダンサーの両方を強く観客に印象付けることができると言われてますが、ここで注意です。
センターは、ソロや2、3人のダンでで踊られることが多い位置ですが、センターで長時間ずっと踊っていると逆に印象が薄れてしまい、観客の注意がうすれてしまうのです。
踊っているダンスの内容にもよりますが、長時間舞台のセンターで踊る場合は、観客を引きつけておくことのできる演出が必要になります。

7つのパワフルポイント と 6つのウィークポイント

最後3つ目のポイントは、舞台上には、観客が見ていて印象に残る位置(パワフルポイント)が7つとあまり印象に残らない位置(ウィークポイント)が6つあるということです。
下の図のパワフルポイントは赤で、ウィークポイントはピンクでしめしてあり、一番印象強いポイントから弱いポイントへ順番に番号が振ってあります。
このパワフルポイントとウィークポイントを気に留めつつ、センターやコーナーを決めて、フォーメーションを組むことで、かなりダンスの見栄え変わりそうです。

まとめ

今回は、 ダンスフォーメーションの振付をするとき、気に留めておきたい舞台スペースの3つのポイントについてお話ししました。
もちろんこれらのことは、舞台装飾の多い演劇やオペラなどの舞台には当てはまりませんが、実際、舞台上でダンサーに上の3つの位置で動いてもらうとなるほどと思わされます。この3つのポイントを、ダンスの振付に役立ててみてはいかがでしょうか。

参考文献

The Art of Making Dances Doris Humphrey

創作ダンスの技法  ドリス ハンフリー 著 戸倉ハル、後藤ツヤ 訳


コメント

タイトルとURLをコピーしました