前回のブログで、中学校で必修科目になったダンスの授業には、「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」があり、学校側が選択して教えるということを書きました。
前回は大体こんなダンスということを説明しましたが、もっと具体的に知っておきたいという方も多いと思うので、
今回から具体的にどんなダンスをするのか、テクニック的なことや、ペアやグループでの練習の多さなどみていき、あらかじめ、ダンスを選択するときの目安にしてもらえればと思います。
まずは、フォークダンスから。
日本の民踊
第1、2学年で習う日本民踊は花笠音頭、炭坑節、鹿児島おはら節
外国のフォークダンスはオクラホマ・ミクサー、ドードレブスカ・ポルカ、バージニアリールになります。
分りやすいように、下にそれぞれの踊り方と ビデオをあげておきます。
正調花笠音頭
踊り方 : 「花笠音頭などの小道具を操作する踊りでは,曲調と手足の動きを一致させて,にぎやかな掛け声と歯切れのよい動きで踊ること。 春駒などの馬に乗って走る様子の踊りでは,軽快で躍動的な動きで 踊ること。」
炭坑節
踊り方 : 炭坑節などの労働の作業動作に由来をもつ踊りでは,掘ったり,かついだり,トロッコを押すような体の使い方と動きで踊ること。
鹿児島おはら節
踊り方: 「鹿児島おはら節などの躍動的な動作が多い踊りでは,勢いのあるけり出し足やパッと開く手の動きで踊ること。」
外国のフォークダンス
オクラホマ・ミクサー(アメリカ)
踊り方 : 「パートナーチェンジのある踊りでは,軽快なステップで相手と合わせて踊り,滑らかなパートナーチェンジをして踊ること。」
ドードレブスカ・ポルカ(旧チェコスロバキア)
踊り方 :「 隊形が変化 する踊りでは,滑らかなステップやターンをして踊ること。」
バージニア・リール(アメリカ)
踊り方: 「隊形を組む踊りでは,列の 先頭のカップルに動きを合わせて踊ること。」
第3学年では習う日本民踊はよさこい節、越中おわら節、
外国のフォークダンスは、パティケーク・ポルカ、ヒンキー・ディンキー・パーリ・ブー、ハーモニカ、オスローワルツになります。
高知のよさこい踊り
踊り方:「小道具を操作する踊りでは,手に持つ鳴子のリズ ムに合わせて,沈み込んだり飛び跳ねたりする躍動的な動きで踊る。」
越中おわら節
踊り方:「労働の作業動作に由来をもつ踊りでは,種まきや稲刈りなどの手振りの動きを強調して踊ること。」
外国のフォークダンス
パティケーク・ポルカ(アメリカ)
踊り方:早いリズムに合わせて拍手などを入れた踊りでは,相手と合わせて踊ること。
ヒンキー・ディンキー・パーリ・ブー(アメリカ)
踊り方:「ゲーム的 な要素が入った踊りでは,グランド・チェーンの行い方を覚えて 次々と替わる相手と合わせて踊ること。」
ハーモニカ(イスラエル)
踊り方:「軽やかなステップの踊りでは,グ レープバインステップやハーモニカステップなどをリズミカルに行 って踊ること。」
*前を横切る人がいるビデオで少しみにくいかもしれませんが…
オスローワルツ(イギリス)
踊り方:「順次パートナーを替えていく踊 りでは,ワルツターンで円周上を進んで踊ること。」
日本の民踊では、
だいたい6から7つくらいの動きを覚えてそれ繰り返して音に合わせて踊っていく踊りになります。
第3学年で習う民踊は、1、2学年で習う踊りより動きが複雑で、覚える動きも多めになります。
1、2学年で習う踊りがみんなで同じ踊りを一緒に楽しむ盆踊りに近いとしたら、第3学年の踊りより見せるダンスに近い形かもしれません。
外国のフォークダンスでも、
6~7つのステップ覚えて、それを繰り返します。日本の民踊と違うところは、ペアで踊るところです。ペアは一通り踊った後に次々と変わっていきます。3学年では、グレープバイン(足を入れ替える)ステップなどの難しいステップも入り、テンポも早く、相手と組むフォーメーションも複雑になっています。オスローワルツは3拍子で大人っぽい感じです。
まとめ
フォークダンスは、曲がかかっている間、同じステップのバターンを繰り返すので、踊り自体は覚えやすく、ダンス初心者でも全く心配なさそうです。しかも他の人も同じことをしているので、(ペアの場合も踊っている半数は同じ動きをしています)動くのに精一杯にならずにすみます。
今回は、中学校のダンスの授業で習うフォークダンス、(日本の民踊と外国のフォークダンス)についてビデオを参照しながら、書いてみました。中学のダンスの授業で、フォークダンスを選択すると、このようなダンスを学ぶことになるということがざっとおわかりと思います。
次回は現代的なリズムのダンス ヒップホップダンスについて書いてみます。
引用
中学校学習指導要領解説 保健体育編(2018年度)
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