もう一人、感情を否定したダンス創作をした振付家に、アン・テレサ・デ・ケースマイケル がいる。彼女は、ローザスというダンスカンパニーを結成し、振付をしているが、その振付法は、時間と空間をロジカルに使う方法で振付をし、ミニマリズムの振付をした振付家でもあるが、彼女の振付について簡単ん紹介したい。

感情で踊るのは嫌い?!

ロンドンのMOMA美術館で、彼女のインタビューを聞いたことがあるが、ある観客からの質問で、「このダンスでは、どんな感情を表現しているのですか?」と聞いたところ、ケースマイケルは、「感情?感情は好きではありません。」とはっきりと答えていた。

彼女の振付の特徴は、感情表現よりむしろ、動きのタイミング(時間)と舞台空間(空間)を巧みに使うことで、振付を構成したことだ。

動きのタイミングを構成

ケースマイケルの振付は、まるで、ゲームでもするかのような構成である。以前、彼女の作品“Rain”の振付についてワークショップを受けたことがある。その中で

例えば、α、β、γという3人のダンサーがいて、A(ポーズ)、B(ジャンプ)という2つのフレーズがあるとする。そこで、
最初のαが ABBBAの順番で踊るとすると、
次のβが、途中から ABBA
次のγが、途中から ABA の順番で踊る
というように、一つづつ動きをずらして、ダンサーが動き始めるという方法で、作品全体が振付てあるのだ。

黄金分割のアンバランを利用した振付

彼女の振付の特徴の一つにこの黄金分割を用いたことがある。この方法は、上記の時間(音楽)や舞台空間に対して、使われたようだが、この黄金分割を利用したことについて、ケースマイケルは、インタビューで次のように言っている。

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「黄金分割の素晴らしいところは、アンシンメトリーの比にあります。もし、完璧にシンメトリーにバランスが取れていると、その場が止まってしまいます。アンシンメトリーな状態は、変化をもたらします。比重の大きい方から比重の小さい方に動いていったり、という比重の変化が見られるのです。」

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まとめ

ケースマイケルは彼女のインタビュウの中で、「振り付けた動きに関して形を重視したわけではありません。」と言っている。むしろ上記のような、時間と空間のの構成を細かく振付、それらを巧みに扱うことで、振り付けた作品に、何かしらの感情、感覚的なものが生まれるというのは、逆に面白いことである。
今まで、このような実験的試みをした振付家を紹介してきた。それぞれ、感情を伴わないコンセプトから振付をし、感情ではないものをダンスの中に発見したと言えるかもしれない。

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