前回は、ダンスとアートが近い関係であることを事例を挙げて書いてみました。今回は、ダンスやアートを創作するときに共通する考え方や構成について書いてみます。

ダンスと芸術作品の創作活動は作品を練り上げていきとそれを発表し、批評するいう過程においては、同じです。視覚的に見ると、例えば、彫刻作品の中にある線や形、空間の使い方は、ダンスで言えば、身体の動きあったり、舞台空間の使い方であったりします。

そこで、創作の段階でのそれらの要素を、彫刻作品とダンスで比較してみます。

空間の使い方:ネガティヴスペースとポジティブスペース

ダンスにおいて、空間は、彫刻を制作するときと同じ考え方をします。

例えば、彫刻家がポジティブスペース(対象物そのもの)とネガティヴスペース(対象物の周りの空間)で、オブジェクトの形を工夫するのは、ダンサーが自分で動きを創る時や、振付師が、舞台のどの位置に舞台道具やダンサーを配置するか考えるときと類似しています。

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動きの質

また、ダンスの動きの強弱、緩急、ダイナミックな動きの表現は、彫刻作品に見る色や材質と考えられます。

構成

ダンス作品の中の繰り返し、バランス(シンメトリー、アンシンメトリー)、対比、序破急の流れ、モチーフの使用はダンスや彫刻を創る過程で共通に用いられるアイデアです。

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このような、作品のデザインと構成に加えて、その作品のキャラクター、雰囲気、象徴するものなど色々な要素が、創作には加わってきますが、上のような共通した要素を使ってダンス作品と彫刻作品がお互いの創作を刺激し合います。

例えば、人の彫刻作品が、重い鉛でできていたら、その彫刻の動きをゆっくり重々しく動いたりなどです。このことは、2次元のアートである絵画にも応用されます。

まとめ

このように、ダンスのテクニックを上達するというだけでなく、ダンスは、アーティスティックな面も持ち合わせます。

キッズダンスでは、絵画を見てその中から動きに発展させて、ダンスを踊ったりしますが、このように、自分で工夫して考え、それを形にしていく作業は、それ自体とても価値があり、面白いことでもあります。

次回は、ダンスと舞台芸術である演劇について書いて見たいと思います。