全体の構成を考えたら、次は、客観的に作品全体の構成と振付の細かい部分を見直します。
自分の目で客観的に作品を見る
全体が出来上がったら、作品の中で、自分の振付や構成がテーマを表現しているか、見ている人にどう見えるかなどを客観的にチェックします。
クラスで生徒たちがダンスを作っている場合は、生徒たちが自分で考えて、動きのフレーズや構成を決めるので、先生は、「なぜそのフレーズがいいと思ったのか」など、生徒が、あやふやに思う部分について、フィードバックします。
そうすれば、生徒たちは、もう一度考え直して作り変えたり、忘れていたところやおかしなところを練習し直したりできます。
このことは4分間ぐらいの短い曲を振付場合でも同じ事です。
ここで、もし生徒が小学校低学年くらいの生徒のクラスなら、ダンス作品の全体の構成は先生が作り、動きのフレーズだけ、生徒自身で創作させても、いいかもしれません。
構成も、友達と一緒にできるようなパートナーワークや群舞などの構成を多くすれば、生徒たちもダンスを自分たちで作りやすくなります。
自由な発想で創作する雰囲気づくり
ダンス即興をする時もそうですが、自由に身体を動かして、発想を豊かにできる雰囲気づくりも大切です。
創作しているときに、こんな動きもある!あんな動きもできる!というように、クリエイティブな発想が出来るようなクラスの雰囲気があることは重要です。
通常のダンスクラスでも、簡単にダンスの創作をする練習(最後のポーズだけ自分で作るなそ)をしておけば、生徒たちも自分で振付を作ることに慣れてきて、面白みを感じることができるでしょう。
まとめ
教える先生も教わる生徒も、前のブログで書いたダンスの4つの構成要素(アクション、空間、ダイナミックス、他者との関係)などの知識があれば、出来上がった作品全体や振付をチェックする助けになるし、お互いに作品についての知識を共有できます。
また、ビデオや舞台で、プロのダンスカンパニーの作品をたくさん鑑賞しておくこともダンス創作に役立つと言えます。
次回は、作品全体を通した時にチェックしたい3つのことについてです。
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