作品をいよいよ人に見せる段階ですが、このときにはもう、自分の中でこの部分をこう見せたい、このテーマでは自分はこう表現するということが決まっています。それを言えるくらいの段階でないと、人に見せても「ふーん」で終わってしまいます。色々な感想を言ってもらうことがありますが、ここでは、作品にとって効果的なフィードバックの仕方と受け取り方について書いてみます。

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作品に対するフィードバックは建設的に

ダンスクラスで、作品を見てフィードバックする場合は、先生も、生徒も建設的なフィードバックをした方が、ダンス作品を練り直すのに効果的です。

例えば、「〇〇の部分のダンスはあまり、好きじゃないなー。」とダンス作品を見た生徒が言った場合、その理由も聞くようにすれば、作り手がその部分をどのようにすればいいのか自分で考える助けになります。

また、どのように見えたかを言わずに「〇〇のところは、〇〇した方がいいよ。」という人がいますが、これは、自分の好みだけ言っていて、作り手が本当に表現したい事を引き出すフィードバックにはならないので、気をつけましょう。

良いフィードバックも悪いフィードバックも客観的に受けとる

作り手は、作品を見てくれた人からフィードバックを言ってもらう事で、自分の作品が人にどのような印象を与え、どのように受け取られるのかがわかります。もらったフィードバックの受け取り方によって、ダンス作品に生かすことができます。

ここで注意したいのは、必要以上に悪いフィードバックに気落ちしてしまう事です。理由付きで、「〇〇は好きじゃない」などの悪いフィードバックを受け取っても、あまり重要でなければ受け止めすぎる必要はありません。その人の好みということで割り切りましょう。フィードバックを聞いて、表現したい部分が、あまり見る人の印象に残っていなかったり、違うように解釈されていたりしているときには、考え直してみます。そしてさらに、作品を練り上げていくのです。

まとめ

今回のことは、文章だけでは、わかりにくいかもしれませんが、フィードバックをする時は、建設的なフィードバックを、フィードバックを受け取る時は、自分の作品ということをしっかりと意識して、客観的に受け止めるのが、ダンス作品を良くするために効果的です。特に、フィードバックをどう受け止め、作品に反映していくかは、難しい作業です。

そのために、プロのダンスカンパニーの作品を見たり、プロでなくてもダンス発表会を観に行って、友人とその作品についてシェアしたり、ダンス批評を読んだりすることで、どのようにフィードバックの受け止め、生かして行くのかが、わかるようになるのです。