今回は、人の動きを真似るミラリングのエクササイズについてです。このエクササイズは、グループでダンスの即興をするときにも使われるので、ダンスクラス(バレエ、モダン、ヒップホップなど)で、即興の練習をしたいときに、最初にやることが多いです。
特に難しいエクササイズではないので、ダンスワークショップの最初のウォーミングアップとして、もしくはクラスのみんなが仲良く知り合うためにやったりします。
ミラリングとは
簡単に言うと、向かい合った相手の動きを自分が鏡となって、その動きをコピーします。相手の脚、手、頭、顔のなどそっくり、鏡になって真似ようとして動くのです。
具体的なやり方は
1、ペアになり、じゃんけんなどで、リーダーとフォロワーを決めます。
2、リーダーが先に動き、フォロワーは鏡になってリーダの動きを真似します。
リーダーは、わざと複雑に体を動かしてみたり、簡単な動きにしたりなど、相手を見ながら動き、フォロワーは、それを追いかけるように、真似して動くところが楽しめるところです。
ミラリングを小中学生のクラスで実際にやってみると
このミラリングのエクササイズは小学生対象のダンスワークショップと中学生対象のダンスクラス両方で行ったことがありますが、やはり、小学生(小1〜小4)は中学生に比べて、全身を動かしたり、自分で動きを考えたりするのはちょっと難しいようでした。そこで、それぞれのクラスでは、やり方を変える必要がありました。
特に小学生は、私の動きを鏡に映るように真似する時も部分的にしかあまり真似することができず(例えば、脚のサイドステップだけで、手の動きまで同時に真似するのは難しそう(*_-_*) でした。)
それに、2人組で、ミラリングしてみましょう!というと、動き出すことができず、お互いに向き合って突っ立ったままに…😰
これに対して、中学生は、私のやる脚のステップ(グレープバインなど)と手の動きを一緒に真似することができ、2人組の時も、一人でなんとか動きを考え出して、お互いに動きを真似し合って楽しんでました。😊
ダンスのエクササイズとしてのメリット
1、クラスでミラリングをすることで、人の手や足、ステップなどいろいろな動きをしっかり見ようとするので、振り覚えが良くなる。
2、近くの人の動きや呼吸をとらえやすくなるので、グループで同じ踊りを踊るユニソン(群舞)が上達する。
3、知らないダンスステップや動きを学べる。
ミラリングをするときは最初は簡単な動きから
中学生が比較的上手くできたと言っても、難しいステップや動きをしたりすると、脚がもつれたり、手足が反対になっていたりするので、😵
最初は簡単に腕を回したり、脚を横に開いたりなど簡単なものからやるのをオススメします。(ストレスにならないので)
それでも、「あれっ?ちがった…」😝などと言いながらやるのも楽しいのです。
まとめ
このように、ミラリングというダンス即興のアイデアは、
いろいろなジャンルのダンスクラス(モダン、バレエ、ヒップホップなど)でも共通にでき、ダンスエクササイズとして、群舞で振付を合わせる練習や振り覚えなどダンスの上達にもメリットがあります。
今回は、リーダーの方々にオススメできる創作ダンスのアイデア「ミラリング」についてでした。
下に子供向けの簡単な「ミラリング」についての動画をアップしてあります。
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