前回のブログでは中学校で必修科目になったダンス「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス ヒップホップダンス」のうちフォークダンスについて、書きました。
今回は現代的なリズムのダンスとして学校で主に取り上げられているヒップホップダンスについて書いてみます。
ヒップホップダンスはテレビで見ることも多いと思いますが、フォークダンスに比べると結構難しそうなダンスですよね。
特にリズムの取り方はとても特徴的です。
今回は、そのヒップホップダンスの歴史と実際にどんなダンスなのかをみていき、ダンスの授業でヒップホップを選択するときのに考えたいことについて書いてみます。
ヒップホップダンスの歴史
最近流行りのヒップホップダンスですが、その歴史を短くかいつまんでご紹介します。
ヒップホップ文化は、1970年代に、アメリカのニューヨークで起こりました。その文化の風潮は、ダンスだけでなく、音楽、グラフィティ、ファッションにも及んでいました。
特にヒップホップミュージックは、ニューヨークに住む黒人の生活や人種差別に対する感情を表現するものでした。
ヒップホップダンスは最初、ニューヨーク州のブロンクスで始まったブレイクダンスより発展しました。ファンク,ラップなどのワイルドさを特徴とするブレイクダンスは、速いテンポのダンスでしたが、
1980年代の後半になると、音楽のテンポがスローダウンしました。それが、フリースタイルのヒップホップダンスとして、クラブなどのダンスシーンに普及、テレビのタレントも踊るようになり、一般に普及していったのです。
このフリースタイルヒップホップダンスの先駆けが、Buddha Stretch, Link, Loose Jointなどのダンサー達です。
それとは別に、アメリカ西海岸のカリフォルニアで、ロッキング、ポッピングのヒップホップダンスが起こりました。特に、カリフォルニアではエネルギッシュで情熱的に踊られるのも特徴的です。
ヒップホップダンスの授業で学ぶこと
それでは、1、2、3学年ではそれぞれどのようなことを学ぶのか具体的に見てみましょう。
第2学年
「・自然な弾みやスイングなどの動きで気持ちよく音楽のビートに乗れるように,簡単な繰り返しのリズムで踊ること。
・軽快なリズムに乗って弾みながら,揺れる,回る,ステップを踏んで手をたたく,ストップを入れるなどリズムをとらえて自由に踊ったり, 相手の動きに合わせたりずらしたり,手をつなぐなど相手と対応しな がら踊ること。
・シンコペーションやアフタービート,休止や倍速など,リズムに変化を付けて踊ること。
・短い動きを繰り返す,対立する動きを組み合わせる,ダイナミックなアクセントを加えるなどして,リズムに乗って続けて踊ること。」
第3学年
「・簡単なリズムの取り方や動きで,音楽のリズムに同調したり,体幹部 を中心としたシンプルに弾む動きで自由に踊ること。
・軽快なロックでは,全身でビートに合わせて弾んだり,ビートのきい たヒップホップでは膝の上下に合わせて腕を動かしたりストップする ようにしたりして踊ること。
・リズムの取り方や動きの連続のさせ方を組み合わせて,動きに変化を 付けて踊ること。
・リズムや音楽に合わせて,独自のリズムパターンや動きの連続や群の 構成でまとまりをつけて踊ること。」
Youtubeで、ヒップホップを探すと色々な動画を見ることができますが、学校の授業でやるのは、基本的なステップやリズムの取り方(「アップ、ダウン」など)が中心のようです。
ビデオで踊っているのはおそらく先生なのでかっこいいですが、リズムを取りながらかっこよく踊るには、結構難易度は高そうなので、ダンス初心者にはどうなのかなという疑問も湧きます。
特に黒人の踊りであることを書きましたが、黒人の人たちは生まれながらリズム感が抜群にいいので、このような踊りが生まれたのだと言えます。
フォークダンスは、リズムが1、2、3、4というシンプルなシングルリズムで踊られるのに対して、ヒップホップは、1&2&3&4のようにダブルでカウントをとり、それに合わせてヒップホップ特有のアップとダウンの動きを取り入れた振付けを踊ります。
アフタービートやシンコペーションなどのリズムを体で刻むとなれば、リズム感が良くないと苦しいものがありそうです。
リズム感のいい人や、ある程度体を動かすことが得意なら楽しめそうです。
まとめ
今回は、現代的なリズムのダンスで、学校で特に取り上げられているヒップホップダンスについて書いてみました。
授業でダンスを学ぶ目的は、友達同士、一緒にコミュニケーションをとって踊るということがメインと言われています。なので、踊れなくてもあまり気にする必要はありませんが、やっぱり、リズムにのってカッコ良く踊れたら楽しいですよね。
リズム感があって、リズムに乗って体を動かすことが得意ならヒップホップは、入りやすいダンスになると言えそうです。
次回は、最後の「創作ダンス」について書いてみます。
コメント