アメリカにThe National Center for Complementary and Integrative Health (NCCIH)という医療研究機関があります。ここでは、西洋医学の研究に加えて、心身医学(心、体、医療の観点から病気を診る)の研究もされています。そこでは、太極拳やヨガなどの健康を促進する運動がどのような病気(関節件、高血圧など)にいいのかという研究も多くされています。その中で、骨関節症(膝と腰)の人が太極拳を定期的に練習したことでその関節の痛みが減少したという研究があります。
骨関節症とは
骨関節症とは、関節が変形してしまう病気です。股関節と膝関節に最も起きやすく、治療には、薬による治療、薬を使わない治療そして手術などがあり、それらを組み合わせてする場合もあります。ここ数年間の間に、薬を使わずに運動療法か膝や股関節の痛みを和らげるためになされてきています。
骨関節症にいい運動プログラムとは?
この研究は、股関節と膝関節の骨関節症患者を対象に運動プログラムの効果を立証するためになされました。幾つかのデーターを調べ、33件の効果的なエクササイズプログラムを収集しまし、運動プログラムを次のように分類しました。
・陸上で行われるプログラム: 筋力をつけるエクササイズ(無酸素系運動)、太極拳、エアロビクスエクササイズ(有酸素系運動
・水の抵抗を使ったプログラム:(水治療法)
・上記を混合したプログラム
結果として太極拳を基本としたプログラムが、関節の痛みを和らげる効果があることがわかりました。太極拳のゆっくりとした動きは、関節の負担を少なくして、脚の筋力を強くしたのだと考えられそうです。
以下が対象となった研究のレポートです。
Physical exercise and reduction of pain in adults with lower limb osteoarthritis: a systematic Escalante Y1, Saavedra JM, García-Hermoso A, Silva AJ, Barbosa TM. reviewhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21079296
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