想像力、表現力、体力を伸ばす模倣エクササイズ

キッズダンス

このサイトでもご紹介している小学生向けの模倣のエクササイズでは、想像力を働かせ、身体を使って動き、自分なりの表現をすることを同時に学ぶことができます。

モノマネのエクササイズは世阿弥の能の花伝書でも、少年期にやる演技の訓練法として適しているということが書かれています。
今回は、そのような模倣のエクササイズの一つ、乗り物の動きの真似をするエクササイズをご紹介します。

モノマネをして動く

下のビデオでは、いろいろな乗り物(飛行機、自動車、電車)になって動くデモンストレーションをして解説しています。

自分の表現を見つける 

いろいろな乗り物の動きを真似したら、今度はそれらの乗り物の中から一種類を選んで、自分の飛行機を操縦して動きます。
まずは、飛行機の動きを想像しながら、上ったり下りたり、旋回したりなどいろいろな動きを想像します。
飛行機が、離陸するとや着陸するときの速度はどのくらいかなど、どこに向かって飛ぶのか、北海道なら方向はどっちかなど動きながら考えるのでもいいでしょう。
そうしてみんなとやっているうちに、自分の飛行機はこんな飛行機でこういうふうに飛ぶんだ!ということを見つけ出していきます。

例えば、ジャンボジェットの操縦士なら、どこか目的地にお客さんをたくさんのせているでしょうし、乗客アナウンスもするでしょう。
小型操縦士の飛行機は航空ショーでやるように、空中を宙返りするかもしれません。また、紙飛行機なら優雅に風に乗って飛ぶかもしれませんね。

みんなの前で発表、シェアする

自分の飛行機のイメージが出来上がったら、3−4人くらいづつのグループに分かれて、みんなの前で発表します。
発表した後に、見ていた人は、どんな飛行機だったのかを発表者に聞いたり、発表者は工夫した点を言うなど、感想や意見をシェアすることで、創作活動の理解も深まり、グループでの楽しい学びの場となります。

まとめ

たった一枚の絵から、いろいろなことを想像して動きにしていくのは本当に楽しいことです。
乗り物の動きをいろいろと試したら、「乗り物はこう動くもの」と言う枠を取り外して、自由に動き回ってみると新しい発見もあります。
想像に任せて、走ったり、止まったり、しゃがんだり、いろいろに体を動かしていれば、身体能力も自然とついていきます。
模倣のエクササイズは、まさに学びの多いエクササイズともいえるでしょう。

参考資料

風姿花伝・三道 現代語訳付き (角川ソフィア) (日本語) 文庫 –


アメリカワシントン州公認のダンス教育基準

運動が得意になる育児book” 高岡英夫著

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