ダンス、運動で怪我や痛みを起こさないための姿勢とアラインメント

ピラティス


バレエやダンスを習っている人は姿勢が良く、身のこなしも綺麗です。
というのもダンスのトレーニングでは、ポーズを綺麗に見せるための姿勢や動きをスムーズにするアラインメント(関節と骨の並び)を重視するからです。
今回は、あまりききなれないアラインメントの話から良い姿勢と骨のアラインメントについて書きます。

重力に対してまっすぐな姿勢が、怪我のない強い体を作る

プロのダンサーが、かっこよく、美しく踊れるのは、まずは、基本的な姿勢とアラインメントがしっかりできているためです。
まずは、下の図を見てみましょう。
下の図が表すように、良い姿勢、正しい姿勢をチェックするのに大きく分けて3つのチェック事項があります。

1、前から見て正中線と水平線をチェック。

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図のように正面から見た正中線が、頭頂から鼻筋、胸の中心、おへそ、骨盤の中心、尾骨、両脚の中心にまっすぐに落ちるように、普段の姿勢ができているかどうかです。

2、正面から見て、左右の高さをチェック(一番上の正面から見た図を参照)

また、水平線を見て左右の高さを見ます。左右の目、肩、 腸骨(腰骨の高さ)膝、足首、の高さが水平になっていて、どちらかが高くなっていないかもチェックします。

3、横から他正中線をチェック

横から見た正中線は、頭頂から、耳の中心、肩の中心、腰の中心、膝の中心、外くるぶしの前、土踏まずの中心にまっすぐ落ちているかどうか。

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体を動かした時によくある悪いアラインメントの例

走る、跳ねるなどの単純な運動でも、アラインメントが良いかどうかで、走る速度や、飛ぶ高さが違ってきます。

このアラインメント(骨や関節の位置と並び)が悪いまま運動を続けてしまうと、思わぬ怪我をしてしまうので要注意です。

ダンスで特に注意するアラインメントについて、3つ書きます。

1、膝はつま先に方向へ曲がっていない!

前にもブログで書きましたが、バレエのプリエやスクワットなど膝を曲げるときにつま先の方向に向けていないと膝を痛めてしまいます。X脚やO脚の人は特に要注意です。多少のズレがあっても、それを繰り返してしまうことで腱が傷んでしまったりするので、常に気をつける必要がありますね。

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2、身体の重心を支える足首の位置がずれている!

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足首の位置がかかとの真上にないと体重のかかり方が偏って、外反母趾や足の小指側に体重がかかるO脚になってしまいます。

3、踊っているときに、体がセンターから動いていない!

体の基本姿勢(体軸)とセンターから体を動かさないと、体を大きくしなやかに動かすことができません。

下の写真のように、ダイナミックに体を大きく動かしたり、曲のリズムにうまくのって、踊れるようになるには、自分の体のセンター(コア)をコントロールすることが大切です。

まとめ

高く飛べない、踊りが上達しないという問題だけでなく、スポーツや運動でも、早く走れない、高く弾めないなどの悩みがある場合は、姿勢やアラインメントが原因の場合も少なくありません。

姿勢やアラインメントを、よくすることで、体の動きが大きく、ダイナミックにできるようになるだけでなく、楽にできるようになるのです。


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