姿勢改善&肩こり解消 ピラティス:ショルダーブリッジ

デスクワークやスマホの使用が増え、猫背や肩こりに悩む人が多くなっていますが、

そのような体のこりを解消するのにおすすめのピラティスのエクササイズがショルダーブリッジ(ペルビックカールとも言います)です。

吉備国際大学保健科学研究科の研究チームによる脊椎可動域改善効果についての研究によると、ショルダーブリッジは脊柱の可動域を改善し、背骨を支える深層筋(インナーマッスル)を鍛えるのでm姿勢改善や肩こりの解消に役立つことがわかっています。

この研究に基づいて、ピラティスのショルダーブリッジエクササイズが肩こり解消、姿勢改善をもたらす効果について詳しく解説します!


背骨の動きをスムーズにし、姿勢を改善する

この研究からショルダーブリッジでは、脊柱の分節的な動き(背骨を一つひとつ動かす意識)を高めることができ、

特に、胸椎(背中の中央部分)の柔軟性を向上させるのに効果的であるということがわかりました。

胸椎が動きにくく、硬くなると背中が丸まりやすくなり、猫背の原因になってしまいます。

ですが、ショルダーブリッジで背骨を一つつづ動かすようにエクササイズすると、脊柱起立筋や広背筋などの背中の筋肉が強くなり、しなやかで美しい姿勢をキープしできるようになるのです。


肩や首の緊張を和らげ、肩こりを解消!

肩こりの原因のひとつに、背中の筋肉が硬くなって上手く動かせないということがあります。
この肩や首周りの過度な緊張は、猫背や巻肩などの悪い姿勢を起こしてしまいます。

ショルダーブリッジでは、脊柱周りの深層筋(多裂筋や横隔膜)を活性化させるので、肩や首にかかる負担を軽減することができます。
その結果、肩こりが和らぎ、首もスッキリして姿勢を改善することができるのです。


ショルダーブリッジ(ペルビックカール)のやり方

やり方

①両膝を立て、脚幅は拳一個分開ける。(骨盤の幅)

②吐く息で骨盤を傾け、骨盤底筋とお尻を締める筋肉を使い、腰を上げる。

③降ろす時は背骨の椎を一つづつおろす

*特にみぞおちから尾骨までをなめらかにおろす

下の動画を再生するとショルダーブリッジのエクササイズから見れます。

まとめ

ピラティスのショルダーブリッジのエクササイズは、姿勢を改善し、肩こりを解消するだけでなく、
体幹を強化し、骨盤や背骨の歪みをとるという万能なエクササイズです。
特に、背骨の椎を一つづつコントロールして落としていくことで、深層の筋肉に働きかけるのがポイントでもあります。

ショルダーブリッジで寝る前や朝起きた時などの短い時間を使って、体をリセットしましょう!

参考文献

脊柱の分節的運動による脊椎可動域改善効果の検討 中野 愛美1),宇谷 知紘1),中島 美里1),村尾 昌信2),中嶋 正明1)
1)吉備国際大学保健医療福祉学部理学療法学科,2)吉備国際大学保健科学研究科