ダンサーの背骨をしなやかにする「ソー」|姿勢改善・ウエストの引き締めにも
バレエ、コンテンポラリーやモダンダンス、社交ダンス、ジャズダンスなどダンサーをしている方の中には
- 背中が硬く、アラベスクで上体が引き上がらない
- カンブレ(体を剃る動き)で後ろに体を反ると腰だけが反ってしまう
- コントラクションをしようとしても、腰や背中がうまく丸まらない
といった悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
これらに共通しているのが、背骨と腰の柔軟性とコントロール不足です。
姿勢を改善し、ダンスでしなやかな上半身を作るためには、背骨をコントロールして動かすエクササイズが欠かせません。
そこでおすすめなのが、ピラティスのエクササイズ 「ソー(Saw)」 です。
背中を柔らかくし姿勢改善にもなるピラティスのソー|ダンスの動きと姿勢に
ピラティスのソーは、背骨を「ねじる・伸ばす・曲げる」動きを組み合わせたエクササイズです。
ダンサーにとっては特に、
背骨が硬いままでは、背中を使う:アラベスクやカンブレでなどでは、腰に負担がかかりやすくなり、腰痛のリスクも高まります。
ソーのエクササイズで、背骨を意識しながら動かすことで、背中を前に倒す、後に反る、横に曲げるなど、背骨をコントロールして動かせるようになるので、背中の柔軟性も高まります。
ダンスの動きでは、アラベスクで背中をキープしやすくなる、背中を後ろに反るカンブレ、背中と腰を丸めるコントラクション、上体を横に倒すサイドベンド、また、上体をウエストからねじるツイストなどの動きがやりやすくなります。
など背骨を動かす動きをコントロールして動かすことができるようになります。
それでは、次に具体的の「ソー」のエクササイズを説明します。
ピラティス「ソー」のやり方(動画あり)
やり方
- 両脚を肩幅に、前に伸ばしてかかとを押し出して座る。両手は方の高さに上げて、手のひらは前に向ける。骨盤を立て、背骨を長く引き上げる。
- 息を吸いながら、体を片方に捻り、吐きながら、背骨を一つづつ倒し、前の手を足の小指の外側に伸ばす。後ろの掌は上に向け、腕を捻る
- 息を吸いながら上体を立て、息を吐きながら正面に戻る。反対も行う
回数は左右で3、4セットくらい
注意:骨盤が後ろに倒れて床と垂直にならない場合は、 両膝を軽く立てて行ってください。
また、捻るときは、つむじを高くして背骨を伸ばし、背骨全体を捻るようにします。
前に倒すときは、勢いをつけずに呼吸と一緒に背骨を動かすようにしましょう。
まとめ
ピラティスのソーは、姿勢改善とダンスで使う背骨の柔軟性を同時に高められるエクササイズです。
背骨がしなやかに動くようになることで、ダンスの動きである:アラベスク・カンブレ・コントラクションといった動きも、より安全で美しく行えるようになります。
日々のコンディショニングとして、ぜひ取り入れてみてくださいね。

