ピラティスが体の左右差をなくし身体を整えるために効果的な5つの理由

体の左右差、右利き、左利き、つまり身体の片側が他方よりも強いというのは多くの人に見られます。
この左右のアンバランスが原因で、腰痛や肩こりが発生することも少なくありません。
また、偏った体の動きをするアスリートや、リハーサルを多くこなすダンサーも、左右のバランスが悪くなり不調を訴えることが多いです。

このようなアンバランスな体を整えるために、ピラティスは体の左右差をなくす非常に効果的なエクササイズです。

この記事では、ピラティスがなぜ左右差を改善し、全体的な身体のバランスを向上させるのかについて説明します。

1. 体幹を安定させ、左右の筋力をバランスよく鍛える

ピラティスは体幹、特に腹部、背中、骨盤周りの筋肉を鍛えることに重点を置いたエクササイズです。この体幹部は「パワーハウス」とも呼ばれます。

これらの筋肉を安定させ、全身の筋肉をバランスよく鍛えることで、左右の筋力や感覚が均等になっていきます。
日常生活やスポーツ活動では、無意識のうちに片側の筋肉を多く使うことがよくあります。
例えば、右利きの人は右手を多く使うため、左側の筋肉が弱くなりがちです。

ピラティスでは、全身をバランスよく使うエクササイズを行うため、片側だけが過度に発達するのを防ぎ、均等な筋力を育てることができます。
ピラティスを継続的に行うことで、左右の筋力バランスが良くなり、日常的に起こっている体の偏った癖もなくなっていきます。

2. ピラティスは左右対称にエクササイズをする

ピラティスのエクササイズでは、左右対称に体を動かしながら筋力をつけます。
人間の骨格は背骨を中心にして左右対称にできています。
ピラティスは、左右均等に右脚と左脚、右腕と左腕を動かすエクササイズを行うため、両側の筋肉を均等に鍛え、左右差をなくしていきます。

3. 深層筋を使い、柔軟性と関節可動域のバランスを整える

柔軟性や関節の可動域に左右差があると、身体や骨盤のバランスが崩れることがありますが、ピラティスでは呼吸法を用いて硬い筋肉を優しくストレッチし、柔軟性を向上させます。
また、関節の可動域も左右均等に動かすように深層筋を鍛えます。これにより、筋肉と関節の動きがスムーズになり、左右差も減少します。

4. 中心からの動きを意識したエクササイズ

ピラティスでは、エクササイズを行う際に常に体の中心(センター)を意識して体を動かします。
体を中心からコントロールして動かすことで、全身の筋肉が効果的に働き、左右のバランスが整っていきます。
また、体の中心を意識することで左右の感覚の差が少しずつなくなり、全体的に身体を調和させて動かすことができるようになります。

5. 深い呼吸と集中による体の中の気づき(アウェアネス)が左右差を調整する

ピラティスでは、呼吸と動作を連動させてエクササイズを行います。
深い呼吸を行いながら集中してエクササイズをすることで、身体の動きに対する意識(アウェアネス)が高まり、左右差を敏感に感じて調整することができるようになります。

このピラティスの呼吸と集中力が、左右差をなくすための大きな助けとなるのです。

まとめ

ピラティスは、体の左右差をなくすために非常に効果的な方法です。ピラティスのエクササイズを通じて体幹の安定性を高め、筋肉のバランスを整え、左右対称の動きを意識することで、左右差を改善することができます。
特に、ピラティスでは常に体の中心から動くことを意識するため、左右の感覚の差が少しずつなくなり、全体的な身体のバランスが良くなります

左右差が改善されると、日常生活では姿勢が良くなり、骨盤の歪みなども改善されるため、慢性的な腰痛や肩こりが起こりにくい体になります。
また、スポーツをしている方は怪我のリスクも少なくなります。
バレエやダンスは、体を左右対称に使うことが多いため、ピラティスとの相性が良く、コンディショニングのためにピラティスを取り入れる人も多いです。

いかがでしたか?
日常生活で体が歪んでいると感じたり、ダンスやバレエ、スポーツで体の左右差を感じている方は、ピラティスで左右差を整え、パフォーマンスを向上させましょう。