【ダンサーのための食事術】体がだるい・怪我が治らない…のは栄養不足のため?

練習の疲れが抜けにくい。

怪我が治るのに時間がかかる

関節がギシギシいう

朝起きるとだるい

最近こんなこと、ありませんか?

こうした不調を感じたとき、それは体の中で「炎症」が起きているサインかもしれません。
「炎症」というと、熱や痛みをともなう怪我や病気を思い浮かべるかもしれませんが、実は私たちの体の中では目に見えない小さな炎症(慢性炎症)が日常的に起こっていて、自然に治癒しています。

ですが、この見えない炎症が続くと、筋肉や関節の怪我をした時、回復が遅れたり、慢性的な疲労やパフォーマンスの低下につながることがあるのです。

特に体を酷使するダンサーにとって、炎症を抑える食事の習慣は、回復力やコンディションを保つ上で非常に大切です。

炎症を悪化させる「食べ物」は避けて!

とはいっても、知らず知らずのうちに、炎症を起こす体に悪い食べ物を食べているているケースも少なくありません。

下記のような食べ物は、特に体に炎症を起こしやすい食べ物です

❌炎症を起こしやすい体に悪い食べ物

  • 加工食品(ソーセージ、ベーコンなど)
  • 揚げ物やスナック菓子
  • 菓子パンや白砂糖を使った甘いお菓子
  • 清涼飲料水(スポーツドリンク、炭酸ジュースなど)
  • 添加物や保存料が多い食品

こういった食品を日常的にとりすぎると、体の中に炎症が蓄積し、怪我が治らない」「体がだるい」といった状態になる原因になります。

回復を助ける!炎症を抑える「体に良い食べ物」

炎症を抑え、回復力を高めるためには、抗炎症作用のある栄養素のある食べ物を体を積極的にとることがポイントです。

そして、体の炎症を抑える食べ物とは、下記のような食べ物です。

 -青魚(サバ、イワシ、サンマなど)

  :タンパク質とオメガ3脂肪酸が豊富。

 -野菜・果物(特に色の濃いもの)

       :ビタミンCなどのビタミンを多く含み、高い抗酸化作用で炎症を抑える

 -全粒穀物(玄米、オートミール)

       :血糖値の急上昇を防ぎ、安定したエネルギー源になる炭水化物

 -発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルトなど)

       :腸内環境を整え、免疫をサポート

 -ナッツ類(くるみ、アーモンド)

       :良質な脂質とミネラルが豊富

普段の食事で摂りたい5大栄養素(タンパク質,脂質、ビタミン、ミネラル,炭水化物)にこれらの食品を取り入れることで、疲れにくい体になり体調も良くなります。

怪我からの回復に不可欠な「ビタミン」の力

怪我やトレーニング後の体の回復には、ビタミンBとビタミンCの摂取も非常に重要です。

  • 🦴 ビタミンB群:エネルギー代謝を助け、骨や神経の回復をサポート。豚肉、納豆、卵などに多く含まれます。
  • 💪 ビタミンC筋肉や皮膚の再生に関わるコラーゲンの合成に不可欠。キウイ、赤パプリカ、ブロッコリーなどから摂取できます。

これらのビタミンを、毎日の食事で意識してとることで、怪我からの回復がスムーズになり、体の疲れも取れやすくなります。

まとめ:踊るための体作りは「食事」から

ダンスの上達には練習が欠かせませんが、それと同じくらい大切なのが、体の回復力や免疫力。
そして、回復力や免疫力を左右するのが日々の食事です。

もし「だるさ」や「怪我の治りにくさ」を感じたら、普段の食事を見直してみましょう。

加工食品やスナックなどの添加物の代わりに、青魚、野菜発酵食品など体の炎症を抑える食べ物やビタミンを多き含む食品を多くとることで体のでコンディションが整います。

ダンスを踊るためには食事の改善から🍽️
「食べることもトレーニングの一部」と思ってバランスの取れた食生活を心がけてみてください。

参考文献
Inflammation in the dancer:lowing chronic inflammation on improve performance and optimize career longevity. Linda Bluestein,MD