ピラティス:基本で体づくり!応用してレベルアップ
自己流でやりたがるアメリカ人、正解を求める日本人?
最近読んだピラティスの本”健康増進のためのピラティス”高田香代子著の中で、ニューヨーク市でピラティスを教えているピラティストレーナーの面白いコメントがあった。
「ピラティスをやる時に、アメリカ人が自分で考えてピラティスエクササイズをやりたがるのに対して、日本人は何が正しいのか知りたがる…」
というのだ。
例えば、ピラティスの難しいエクササイズでも、アメリカ人は、自分で考えて自己流でやろうとするのに対して、日本人はこのやり方でいいのか?というのを気にする人が多いということだ。
どんな動かし方をしても、正しいも間違っているもないので、自己流でやろうとするのは、アメリカ人らしいなあと思った。
そして、そのアメリカ人気質を活かして、NYCにあるそのピラティススタジオのトレーナーは、クライアントに、どうやればそのエクササイズができるようになるのか考えさせるという。
いわゆる問題解決型だ。
でも、それは全てのクライアントに当てはまるだろうか??
ピラティスには正解がある?
ピラティスを教えているトレーナーで「どうやればロールアップ(腹筋)ができるようになるかは自分で考えてください!」と教えるトレーナーは少ないだろう。
というのもピラティスは、姿勢改善、怪我のない動き方の再教育、動きのコントロールを学ぶなどの目的のために開発されたエクササイズだ。
つまり、自然なS字が保てる姿勢や、各関節が正しく動いているか、骨格の並び(アラインメント)が正しく並んでいるかという基本的なことを確認して、それらに問題がある場合は、それを治していくのがピラティスメソッドなのだ。特に、体が歪んだり、痛みがあるのならなおさらだ。
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最初に、ピラティスの基本的な体の動かし方を学ぶことで、クライアントは、正しく、無理のない筋肉や関節の動かし方を身につけていく。
基本を身につけてから、難しいピラティスに挑戦!どうすればできるかを考えよう!
基本的な関節の動き方や正しい姿勢や深層筋(インナーマッスル)を使うエクササイズを習ったら、エクササイズをレベルアップしていくことで、体力や柔軟性もつき、身体が強くなる。
そうしたら、難しいエクササイズをどのようにすればできるのかを、今まで学んだピラティスのエクササイズからクライアント自身が考えて応用し、試行錯誤していくことで、さらに体が強くなっていき、自分にの体をコントロールして動かすコントロール力などが増していくのだ。
まとめ
結論を言えば、アメリカ人のやる自己流で考えることは、難しいピラティスのエクササイズをやるときに必要で、それまでの段階では日本人のように、どんな動き方が、体にとって良いかを学ぶ必要がある。
簡単に言えば、ピラティス基本のエクササイズを学んでしっかりと体づくりをして、中上級エクササイズは,自分で考えて体をコントロールする。
この2つのアプローチで、ピラティスは最も楽しくエクササイズすることができるだろう。